ソフトマシーン

かれは悲しそうにソフトマシーンから手をふる。死んだ指が煙のなか、ジブラルタルを指している。

バロウズを読むといつも思うのだが、想像力を働かす余裕もなく、言葉がそのまま映像になって頭の中に飛び込んでくる感じがする。ポップといえばポップ。なんなんだろうか、この感覚は。しかし、年をとったせいかセックスシーンがやけに生々しく感じるのは微妙かも。
この周辺の本は大学生の頃いろいろ読んでいたので懐かしい感じがする。でも、ソフトマシーンを読むのは始めてだ。メタリカ好きで、ユイスマンスとかバタイユなんかを貸してくれたフランス哲学の助教授は今どこにいるんだろうか。あるいは、ネオアカ系の高い本を貸してくれたYは。