リーンソフトウェア開発

  • リーンソフトウェア開発 / メアリ・ポッペンディーク、トム・ポッペンディーク

これは良い本だった。日本の自動車メーカのはじめたリーン原則をどのようにソフトウェア開発に適用していくのかについて説明している。アジャイルプロセスに拒否反応を示すマネジメント層に読ますといいのだと思う。

七つのムダ(18)

製造の七つのムダは、在庫のムダ、加工そのもののムダ、作り過ぎのムダ、運搬のムダ、手持ちのムダ、動作のムダ、不良を作るムダ。
では、ソフトウェア開発のムダは何だろう。未完成の作業のムダ、余分なプロセスのムダ、余分な機能のムダ、タスク切り替えのムダ、待ちのムダ、移動のムダ、欠陥のムダ。ロイスによると、分析とコーディング以外のすべての作業がムダの候補となる。

品質とは(36)

製造においては、品質は設計要求への適合である。サービスにおいては、顧客の変わりゆく要求への適合が品質の高さを意味する。可変性は悪ではない。

設計サイクル(38)

レイモンド・グインドンによる、トップダウンの分解が最高のソフトウェア設計手法であるというパラダイムの再検証。要求がきちんと定義されていない場合、熟練した技術者はトップダウンではなく、シナリオ調査、要求明確化、高レベルな問題分割、低レベルな設計を行き来しながら、設計していた。Raymonde Guindon、Designing the Design Process? あとで調べる。

スパンニングアプリケーション(65)

tracer bullet、walking skelton、spike solution

集合ベース開発(68)

単一候補でなく、制約を伝える。少ないデータで大量の情報を伝えることができる。選択でなく制約について話しあうことにより、選択を先のばしにできる。