Real UNIX MAGAZINE Day @ 神保町IIJ大会議室

yyamano2007-11-03

チケットが売り切れだったので家でさびしく中継を聞いている。

私のプログラム書法 / 和田英一

if文はgoto文と同じ。if expression is consiferd harmuful.HaskellSmalltalkはドイツ語。初期ラーニングコストが高い。プログラミング言語を覚えるのは人の仕事を見る、人のプログラムを読むこと。徒弟制度重要。スマートなコードは本当によいのか?平均的なプログラマには愚直なプログラムのほうが読みやすいのでは。理想はスマートで読みやすい。プログラムのidentifier重要。わかりやすい、一貫性のある名前。

ソフトウェア・コミュニティに関する考察―Immaterial Laborの視点から / 岸田孝一

Lehman の s-type、e-type (http://d.hatena.ne.jp/ysakata/20070916/1189964663 が参考になる?)。保守っていいかたはどうよ。オブジェクト指向の源流はノルウェイ(Simula)。でも、それは誤解で Max Weberの理想的官僚制度はオブジェクト指向そのもの。東洋では孔子荻生徂徠

?( タイトルは聞き逃した) / 歌代和正

% sl。1984年頃誕生。curses遊びが発端。fjデビューは86 or 87年。バングパス、9600bpsな時代。最近のはデカイ! MacOSでも動く版もあり。でも、アスキーアート

……の壁:UNIXカーネルから見た境界について / 手塚宏史

アプリケーションとカーネルの壁(システムコール仮想メモリ)は設計者の意図。でも、もどかしい。ソフトウェアとハードウェアの壁。開発体制の壁。ハード、ソフト、組織、場所、仲良しグループ。NEWSの場合は、お互いよくわかっていた。同じ場所、技術的な内容では遠慮しない。仲良くする(食事、宴会、カラオケ)。ソフト屋さんもハードウェアをしるべき(その逆も)。

JavaScriptの限界を超えるオーパーツ―LiveConnectとGIFフォーマット / 竹迫良範

ppencode。Shibuya.pmの人。ハッカー世代間の違い。Webのマシン語JavaScript。Web Polyglot。GIFのバイナリの中にJavaScriptを埋め込む。GIF89aでクロスドメイン通信。コンピュータにも人間にもやさしいGIF89a。

いまどきのEmacs : Emacsの近代化 / 半田剣一

この5、6年はEmacsの進化が止まっていた。しかし、この数ヶ月、状況が変わり始めた。Multi-tty、Unicode、XFT、lexbind、Boehm-GCなどのブランチをmain trunkにマージ。Front-backend (TTF) デバイス毎のバックエンドドライバが複数登録できる。Image処理の改善。巨大なイメージファイルの表示の改善。イメージのスライス処理。GDBのUIの改善。Multi-ttyの説明の途中で終わり。残念だ。
Image処理はすごくよくなってるらしいのでとりあえず、cvs update中。

電波と戯れる―PC UNIXで楽しむソフトウェア無線 / 大江将史

波形をみただけでAM変調だとわかる人がコアなお客さん。RWoIP無線局の夢。キャプチャした電波の扱いは?

スクリプト言語LuaとパターンマッチングエンジンLPeg / 石曽根信

ブラジル産。ゲームや組込みでアプリケーションの拡張のために使われている。Tclみたいなもの。言語仕様がシンプルで後は拡張機能でがんばる。ソースは13,000行でコンパクト。関数オブジェクト、レキシカルスコープ、コルーチン、インクリメンタルGCなどの機能。Scheme好きならときめく。フラクタルベンチマークではpython、perl5、rubyより速い。ライブラリも含めてANSI Cでコンパイル可能。正規表現perlより弱い(8000行 vs. 500行)。なので、LPEGを使う。PEG(Persing Expressin Grammers)ベース。yaccとlexをあわせたくらい強力。

DSPLinux!? / 高岡正

京大マイコンクラブ、goole。専用開発環境でgccなし。gccのふりをするスクリプトでがんばる。DSPへの移植。gccなしでぶちあたるLinuxカーネルの移植性の問題。sizeof(long)=8なのに 40bit精度。なぜ、longを使う。UnixとはC言語で書かれたオペレーティングシステム。sfでの公開準備中。

irobot daemon / 島慶一

iRobot社。Roomba、軍用など。掃除機ロボットから掃除機を取り除いたモデルを売っている。開発キットこみで4万くらいのおもちゃ。インタプリタyaccで適当に作成。WRAP.2Eの上でNetBSDを動かして、irobotdを立ち上げる。デモは電池がきれた系。自立的なロボットネットワークができるかも。

Unix Magazineトーク/ 増井敏之

iPhone作っている。Wired Vision三省堂ブログなど。単語帳.org(直接編集できるWiki)。Gyazo.com(画面イメージを簡単にアップロード)。画像なぞなぞ認証(パスワードなし、クイズで認証)。

いまどきのBinary Hacks / 首藤一幸

ウタゴエ(株)。今どきのWebサービスでもバイナリアン向けの技術を使っている。flvはクローズなNerrymoserというcodecを使っている。libflashplayer.soを読んで、出力を横取りしている。Debianのみのバイナリ。Fedoraで使うとcore dump。libXX.so.6 の return 文の中で落ちている。ret命令で落ちるということはスタックが不正な状態(戻り先がおかしい)。どうもスタックポインタがずれってるっぽいので、objdumpとバイナリエディタを使ってスタックポインタを補正してみると動いた。半年運用して、時間ができたので真の問題を調査。後編〜真の解決〜は時間の関係で省略。えー。

Information Security and UNIX : What a wonderful world! / 山口英

UNIXは日々の生活を支える。脆弱性はOSより、アプリケーションで多く発見される。Windowsはがんばて探している人が多いので多く発見される。IBM X-Force 2007年のレポート。4%がMS、3%がApplexoopsOracleも多い。マイナーベンダーのパッチ供給が遅い。やっぱり頼れる基盤やな!

OSパネル : コンピュータとOSの関係が薄くなりつつある現在、OSはどうなっていくの?

BSDの未来について / 佐藤広生

RISC(sparcmips)はDARPAの成果。95年以降の歴史は資料としてまとまっていない。これから目指すものは仮想化、SMP。最近のユーザはデフォルト状態で動いてあたりまえ。疲れる。でも、デスクトップユーザ間での知名度の低さは開発者における知名度の低さも招く。デスクトップの難しさは対応の難しさ(ちょっとよくわからなかった)。SMP対応でバグやネットワークスタックのデータのリード、ライトの順番の非効率さを発見。FreeBSD開発者の平均年齢は32.3、日本人だと33.95。若い人が入ってきていない。gccbinutils(GPLv3)に対するパッチは混ぜるな危険。Yahoo。Juniper、CiscoNokiaGoogle、NetAPPなどの企業との関係を強化中。

GNU/Linuxの未来について / 鵜飼文敏

数字でみるLinuxの歴史。1998年ごろようやくUNIX MAGAZINELinuxを取り上げた。Haskell伸びつつある。

OSの仮想化について / 篠田陽一

StarBED。OSは何でもいい。でも今つかっているMacのベースのはBSDがあるので安心。内部の動作が想像できるのが理由か?

いろいろ

セキュアVMの話。KAME同様のタコ部屋開発。VMのアルファリリースレベル。でもゲストOSは全部サポートしているわけではない。Unix系、XP、Vistaをサポート。ファイルシステムの暗号化、ポリシーロードなどが可能。ICカードは別プロジェクトなのでマイグレーションに苦しんでいる。

デスクトップではOSは何でもいい。アプリケーションが重要。

動きそうで動かない環境で遊ぶのが一番おもしろい。